湖底より愛とかこめて

ときおり転がります

あなたに生きていてほしい―デルカダールメイルと鎧の歴史

 実は当方は目が節穴なのでニンゲンの見た目的な良し悪しってほとんどわからないのですが、

ドラクエ11のデルカダールメイルがカッコいいのは、装備者の片割れの普段着のおもしろさのおかげでわかることができました!

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 その黄色いピチピチのやつなんとかしなさいよっていうのはあるのですが(今度中世服飾のカラーリングの話もしますわね)、逆を言えば、騎士の軽装としてそんなにおかしくもない(そのはずだ)カタチのグレイグおじさんの普段着さえ、恐ろしい落差に見えてしまうほどに、デルカダールメイルのグレイグおじさんはカッコよかったのです。

 機能性にもすぐれており、機能面や鎧のつくり、身に着け方、使い方はこちらの鎧・武器解説モーメントがたいへん詳しいのでぜひ見てみるといいのです。(@kakitubata29 杜若さん)

twitter.com

 

 このとっても上質なデルカダールメイル、作中の情報ではありませんが『Pash!』公開の設定としてホメロスおじさん主導でデザインしたのだと示されています。さすがスマートですね。わかっている中で一番の頭のいい活躍だと言ってよい。

 上記のモーメントが実用イメージに詳しいため、今日は鎧の概念っていうかソフト面の話を。

  • 防具の目的
  • 防具と武器の進化
    • 「ぬののふく」
    • 「かわのたて」
    • 「かわのよろい」
    • 「うろこのよろい」「くさりかたびら」
    • 「はがねのよろい」
  • 命の価値
    • 生きて帰れということ

 

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観見二眼―イシの村が「最後の砦」であること

 基本的にはよいドラマの見せ方って、
最序盤でテーマを暗示することからはじまると思うんですけど

(『E.T.』の開始10分ぐらいの彼らが出会う前のシーンで「E.T.が仲間に取り残され異郷で追われる存在になった」こと、「エリオットが子供だと馬鹿にされ、ばらばらになりそうな家族の中で疎外感をおぼえている」ことを示し、彼らが「お互いの孤独によって繋がり合い、エリオットが大事なものとの別れを受け入れる成長を得る」というテーマを暗示しているみたいな感じ)

それ考えるとドラクエ11におけるイシの村でのオープニングってかなりデカいしメッセージ性が強いな~ってなったんですよね。

  • 成人の儀式
  • 大人の条件
  • 大人とは何をする者か 
  • 上と下、星と石ころ
  • 人間世界で最後の砦

 

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悪魔:グレイグ像はなぜブギー像にすげ替わったか

 こんにちは! エロ同人を書いていたらブログを書けなかった(身も蓋もない)照二郎です。

 ホメロスかく勘違いきが途中なのですが、まあ次で終わると思われるんでちょっと重い話は置いといて、今日はブギーちゃんの話を。

 

 大樹ドーン異変後の世界では、「デルカダール+イシの村→最後の砦」と並んで大きく町の様子に変化があるのがグロッタです。

 そこらへんかなり主題が押せ押せで表現されてたなと。

  • 悪魔
  • 羊飼い
  • 偽の神さま

 

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ホメロスはかく勘違いき<その1>神童編

 実はこのブログはドラクエ11の軍師ホメロスについての評論のために作ったんですけど

(アドレスのhomeshikaっていうのは『ホメロスの屍を越えてゆけ』っていうタイトルです)(俺屍)

なんか口語体のブログ書きたくなったんでそれやる前につい使ってしまい……。

 昨日ドラクエ11おともだちのいぬっころさん(@innucoro)が、お父君のホメロス考の一部

 

を公開してくださり、それと周辺に関して気付いたことがあったので、

 評論とかを上げ始めたらこれは消すと思うんですけど、少しホメロスの話題を備忘的に。

  • 自覚的満足度
  • “神童”の弊害
  • 早熟型の世界

 

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